メアリと魔女の花 感想ネタバレ

今話題の映画、 「メアリと魔女の花」

かくいう私はこの映画のPR動画を初めて観たとき、「お！ジブリの新作でた！」と。普通にジブリだと思いこんで意気揚々と話題をふった友人に「あれジブリ関係ないやつよ」と。ざくっと訂正を受けたクチです。　 ネットではジブリ作品のパクりだと専らの噂になるほど、作風の第一印象が似ています。 気になるパクり疑惑の真相を確かめるべく(笑)映画館に足を運びました。

正直に言って、 うん。確かに。 という感じでした。 あくまで私一個人の主観です。

主人公がホウキにまたがり空を飛ぶ姿は、まるで魔女の宅急便のワンシーン。赤毛を両サイドでまとめて無造作に結ぶ主人公のヘアスタイルは、となりのトトロのメイみたいです。涙のこぼし方や、感情の高まりを表現する髪の毛の動きなどもジブリ作品の手法によく似ているような気がします。

若干のネタバレを含みますが、 終盤では神木隆之介さん演じるピーターが、まるでもののけ姫のアシタカのような台詞回し。終盤、動物の群れと共に脱走を図るシーンでは特に。アシタカっぽく見えて話に集中できない～(笑) 「一緒に帰ろう！」 という物語の軸になる台詞も、 ここまでくるとまるでアシタカ…。

さらに、主人公がホウキの代わりに鹿にまたがり断崖絶壁を駆けるシーン。もののけ姫っぽい。ヤックルにまたがるサンを彷彿とさせる感じ…。

なんだろう、ストーリーはオリジナルだけど、キャラクターのデザインや所々の演出が…。え？これ、ジブリ作品？じゃないの？ん？てなりました。

自分がジブリ作品と共に大きくなった世代で、ジブリ映画の風景やキャラクターの印象が体に染み込んでいるからでしょうか。「それ、ジブリで観たし。」みたいな…。若干ジブリ贔屓で申し訳ないですが…。悪く言えば新鮮味に欠ける、良く言えばどこか懐かしい思いで安心して観ることのできる。そんな印象でした。